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執筆者の写真Akio Sashima

第35回 新しい仕事の仕方


最近のニュースで、転職理由のトップが「もっと給料の高いところに移りたい」というものであると報じていた。 普通に考えると「この不況のときに、何を世間知らずなことを言ってるんだ?」と思うのだが、現在の彼らの置かれている状況を知ると実は納得してしまう。どういうことかというと、彼らは“暇”なのである。 毎日会社に入っている。でも、やることがない・・・。なのにとりあえず毎月給料は出る。ということは、仕事がたくさんある会社に移れば、今よりもっと給料がもらえるはず!そう考えるのは当然だろう。 しかし、現実はそんなに甘くはない。 忙しい人は寝る暇がないほど働いている。しかい、いくら働いても実は給料はそんなに高くはない。忙しければ給料が高いというものではないのである。転職しても忙しくなるだけで給料は上がらない・・・。そんなバカな・・・。 では、どうすればいいのか? ここで私が提唱するのが「フリーエージェント流仕事術」である。 スポーツの世界のフリーエージェントとはちょっと意味が違う。ここでは、組織に捉われずに仕事をする人間という意味で使っている。 簡単に言うと、「暇なら副業をやってお金を稼ごう!」ということ。世の中には、社員は雇えないが猫の手も借りたいほど忙しい会社はたくさんある。また、社員には望めないものを外部の人間に求めている会社もたくさんある。副業としてのビジネス・ネタはたくさん転がっているのである。 これは起業へのステップとしても有効である。いくら1円で会社が設立できるようになったとはいえ、起業のハードルの高さはほとんど変わっていない。だから、現在の仕事で毎月決まった日に収入を得ながら副業としてビジネスを開始し、それが軌道に乗り始めたら独立してそれに専念してしまうのである。 これからは一つの組織のみにぶらさがって働くということが常識ではなくなってくる。そんなリスクの高いことが今まで続いてきたこと自体、普通ではないと思った方がいい。収入源は複数持つ。これがこれからのビジネス・パーソンの仕事の常識となる。

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